#11中谷健心 表彰台まであと一歩

2025 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第4戦 スーパーバイクレース in もてぎ

日時:2025年8月24日(日)
会場:モビリティリゾートもてぎ(栃木県)
天気:晴れ
路面:ドライ

【J-GP3】
#11 中谷健心:予選11番手/決勝4位

【J-GP3 チャレンジクラス】
#51 知識隼和:予選14番手/決勝8位
#52 国立和玖:予選20番手/決勝16位決勝16位

【J-GP3 チャレンジクラス スポット】
#54 松山遥希:予選13番手/決勝10位

 2025年のMFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第4戦「スーパーバイクレース in もてぎ」は、8月23日(土)~24日(日)に栃木県・モビリティリゾートもてぎで開催された。

 MotoUP Jr. Teamは、J-GP3クラスレギュラーライダーの#11中谷健心、#51知識隼和、#52国立和玖に加えて、アジアタレントカップ参戦中の#54松山遥希がスポット参戦し、ピットには4台のマシンが並んだ。#18池上聖竜は、Team 7Cからスポット参戦した。

 酷暑となったレースウィークは、気温35℃を超え、路面温度も60℃を超えた。金曜日から走行が始まり、1回目の走行で#11中谷は3番手、2回目も4番手と上位につけ決勝への期待を大きくした。

 予選ではV4チャンピオンの#1尾野弘樹がレコードタイムとなる1分59秒566を記録してポールポジションを獲得。MiniGP卒業生の#50富樫虎太郎が2分1秒420で5番手につけた。#11中谷は2分1秒964で11番手。#54松山は2分2秒445で13番手。#51知識は2分2秒514で14番手、#52国立は2分3秒970で20番手となった。

 決勝は午前中に行われたが、午前8時台に気温が30℃を超え、J-GP3クラスでも路面温度は50℃を超えるコンディションとなった。トップ争いは#1尾野、#2若松怜、スポット参戦の#12荻原羚大の3台に、#50富樫や#11中谷も加わるが、#1尾野、#12荻原、#2若松が抜けて3台の争いとなり、#11中谷は#10武中駿との4番手争いとなった。#18池上と#51知識はバトルを繰り広げながら順位を上げて行く。#1尾野は逃げ切って完勝、2位に#2若松、3位#12荻原となり、#11中谷は#9飯高新悟との終盤の争いを制して4位となる。#50富樫は6位でチェッカー。#51知識は池上を交わし7番手に浮上するが、最終ラップに#18池上が再び交わし、#18池上7位、#51知識8位となった。10位に#54松山が入り、#52国立は16位でレースを終えた。

 Challengeカップ&スカラシップの特別参加枠では、#50富樫が1位、2位#51知識、3位#54松山となった。

ライダーコメント

#11 中谷健心

 「序盤は武中選手とのバトルになり、ストレートは同等のスピードでしたが、コーナーでは自分の方が良く、この争いを抜けてトップ争いに置いて行かれたくないと思っていました。でも。バトルになり、その間にトップとの差が出来てしまいました。終盤には前に行きたい気持ちが強く、だんだん焦りもあり、ライディングのバランスが崩れてしまい、リヤが滑ったり、ギア抜けがあったりで…。後半は飯高選手が追いついて来てバトルになってしまいました。レース展開としては良くなかったですが、最後には飯高選手の前でゴールできたことは良かったです。表彰台まであと少しというレースが続いていて、悔しいです。金曜日の走行でタイムが伸びず、予選グリッドが悪いところに課題があると感じているので、レースウィークの戦い方を改善して、何としても次のオートポリスでは表彰台へつなげたいと思います」

#51 知識隼和

 「予選でもっと前にいることが出来れば、富樫選手と同じグループについていけたのかなと思います。スタートの1周目が本当に大事だと実感しています。そこで良いポジションを掴むためには予選グリッドが大事。それはわかっていたんですけど、今回はうまくタイムを出せなかった。それでも序盤はトップグループが見える位置にいたので、あまり抜き差しせずについて行きたいと思っていたのですが、やっぱりバトルになり、トップ集団から離れてしまいました。長島哲太さんから金曜日の練習走行の時点で、決勝を走るつもりで気合を入れて行けば、もっと予選タイムを上げられたはずとアドバイスされました。次のオートポリスでは事前テストからしっかりと取り組んで、トップグループと変わらないタイムを出せるよう頑張ります」

#52 国立和玖

「スタートは良かったのですが、3コーナーにサイドバイサイドの状態で入り、そこでインに入って来たライダーがいて、ぶつからないように避けたら、その間にトップ集団と差が出来てしまいました。挽回しようと走りましたが苦戦してしまい、その差を埋めることが出来ず、逆に広がってしまいました。今回はうまく自分の走りが出来なかったので、次はしっかりと挑めるように頑張ります」

#54 松山遥希

 「スタートの練習も兼ねて良いスタートを切りたいとグリッドに着きました。うまくいってポジションを挽回できたんですが、オープニングラップでの積極性が足りなくて、せっかく挽回したポジションを失いました。序盤にガツガツ行くことはアジアタレントカップでの課題でもあります。次は克服できるようにと思います。自分の力を100%出し切ることが出来ずに残念な気持ちしかないです。次はやり切ったと思えるように挑みます」

チームマネージャー
高倉純一

 「中谷は終盤、飯高選手に迫られましたが、何とか頑張って4位となりました。ギア抜けしてしまうアクシデントがありましたが、その中でも頑張りを見せてくれたと思います。知識は先輩の池上に食らいついて良い走りをしてくれたと思います。富樫選手が特別枠ではトップとなり、知識は2位だったので、悔しいところもあると思いますが、全日本1年目のライダーとしてはいいところにいると評価しています。スポット参戦の松山については、チャレンジクラスのバイクに合わせきれなかった部分もあったと感じますし、うまく対応できなかった印象です。国立も同じような印象で、レースウィークの組み立て方を含めて、あまり元気の良い走りが出来ていなかったので、普段の練習も含めて見直しをサポートしたいと思っています。今後に向けては、松山は課題が多いですし、国立も同じですね。知識は普段のトレーニングも熱心で、その取り組みや積み重ねが走りにも出ているので、変わらずに行ってほしいと思います。全日本後半戦に突入し、チームとしても気を引き締めて、上を目指していきます。」

次戦「全日本ロードレース選手権 第5戦 スーパーバイクレース in 九州」
2025年 9月13日 – 14日 大分県・オートポリスにて開催!