MotoUP Racing J-GP3 開幕!

J-GP3チャレンジクラス特別参戦優秀賞として#51知識隼和が表彰された

2025 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ
第2戦 スーパーバイクレース in SUGO

【J-GP3】
11 中谷健心:予選10番手 → 決勝5位

【J-GP3 チャレンジクラス】
51 知識隼和:予選9番手 → 決勝7位
52 国立和玖:予選12番手 → 決勝リタイア

 2025年5月25日(日)、宮城県スポーツランドSUGOにて「2025 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第2戦 スーパーバイクレース in SUGO」が開催された。


 MotoUP Racingからは、J-GP3クラスにHonda NSF250Rで参戦する、MiniGP卒業生 #11中谷健心、#51知識隼和、#52国立和玖の3選手が出場した。


 全日本フル参戦2年目の中谷は、昨年のSUGO大会で転倒しケガを負った悔しい記憶が残る中でのレースだったが、それを払拭する走りを披露。事前テスト(ドライコンディション)では、1分35秒370で6番手タイムを記録し、本戦に期待がかかった。


 国立は1分36秒134で11番手、知識は1分36秒689で14番手。ともに地方選でのSUGO経験はあるが、全日本初参戦で、コースに慣れることを課題とした。


 金曜日のフリー走行(22台参加)では、中谷がテストタイムと同タイムの1分35秒370で6番手。知識は1分35秒868にタイムを更新するも11番手。国立は序盤の転倒が響き、ベストタイムは1分36秒874とテスト時のタイムを上回れなかった。

 予選では、中谷が1分35秒267で10番手。知識は自己ベストを更新する1分35秒250で9番手に入り、特別参戦枠のチャレンジクラス勢5名の中でも最上位を記録。MiniGP卒業生のSDG Jr. 56RACING #50富樫虎太郎は1分35秒304で11番手。国立は1分35秒602で12番手と、MiniGP勢が9〜12番手となった。ポールポジションは、彼らのMiniGP時代のアドバイザーでもある、P.MU 7C GALESPEED #1尾野弘樹が1分32秒856のコースレコードで獲得してポールポジションを獲得した。


決勝戦

 決勝日は雨の影響でウォームアップは完全なウェットコンディションに。ここでトップタイム(1分45秒258)を記録したのは国立。2番手に尾野を抑えての走りで、決勝への期待が高まった。中谷は6番手、知識は10番手。富樫は1分49秒347で14番手となった。


 決勝はウェットだが、路面が乾いていく難しいコンディションの中でのスタートとなった。ホールショットを奪った尾野が序盤をリードするも、4周目に若松怜が首位を奪い、そのまま独走優勝。尾野は4番手まで順位を落とすも路面コンデションの変化に合わせてライディングを変えて2位まで挽回してゴール。3位には太田隼人が入った。


 中谷は好スタートを切り、2番手に浮上。その後、トップ2台には離されたものの、セカンドグループの3番手争いに加わり奮闘。後半は太田、武中がトップ集団に追いつく中で中谷は離れ、追い上げてきたノップルットポン・ブンプラウェットに抜かれて5位フィニッシュとなったが、序盤はトップ争いに迫る力強い走りを見せ成長を示した。


 知識は8番手で1周目を通過し、終始6〜8番手争いを展開。終盤に6番手に浮上するも、最終ラップで順位を落とし7位でゴール。チャレンジクラス参戦の中で最上位となり、表彰対象となり表彰台に登った。


 国立は知識と同様に中団争いを展開。徐々に抜け出して後続を引き離すも、18周目のSPコーナーで転倒。リタイアとなったが、朝のウォームアップの速さとウェット適性を示すレースとなった。富樫は7周目に転倒リタイアとなった。

ライダーコメント

#11 中谷健心
「スタートは得意だと意識していて、今回は4列目から、尾野選手の後ろにつけて2番手まで上がれたのは良かったです。ただ、シフターの調子が悪く、直線で離されてしまい、順位を落としてしまいました。4位は守りたかったんですが、抜かれてしまいました。それでも、昨年はSUGOで転倒・骨折してレースに出られなかったので、それに比べれば成長を見せられたと思います。課題は“1発の速さ”がないこと。予選でグリッドを上げられず、追い上げのレースになってしまいました。今年はピレリタイヤへの慣れも大きなテーマで、特にフロントタイヤの使い方をもっと習得したい。まだまだ課題は多いですが、次戦の筑波ではトップ争いに加われるよう、テストからしっかり取り組んでいきます」

#51 知識隼和
「SUGOは地方選で走ったことがありますが、そこまで走り込んでいないので、特に雨の経験が少なく、決勝はなかなかペースが上がらず辛い展開になりました。長く感じるレースでしたが、完走できて良かったです。表彰されたのは嬉しいですが、内容的にはまだまだだと実感しました。たまたま上位に来られた感じなので、次は実力で表彰されたいです。筑波は国立選手が得意なコースなので、負けないよう頑張ります」

#52 国立和玖
「SUGOはどちらかというと好きなコースでタイムも出ていたし、雨の朝のウォームアップでトップタイムも記録できました。決勝もウェットだったので、上位を狙っていました。でも、後半にタイムを上げようとしたところでフロントから転倒してしまいました。結果は残念ですが、走りの内容には手応えがあり、次につながると感じています。
今回の収穫は、ブレーキングが大きく成長できたこと。しっかり握れて、タイムにも表れていました。筑波はマシン差が出にくいので、上位を目指してしっかり準備したいと思います」

次戦「全日本ロードレース選手権 第3戦」は、2025年6月21日〜22日 茨城県・筑波サーキットで開催される。