中谷健心 ポールトゥウィン 初優勝飾りランキング2位確定!!

2025 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ
第7戦 第57回MFJグランプリ スーパーバイクレース in 鈴鹿

日時:2025年10月25日(土)~26日(日)
会場:鈴鹿サーキット(三重県)
天気:予選・決勝ともに雨
路面:予選ハーフウェット 決勝ウェット

【J-GP3】
11 中谷健心:予選1番手/決勝1位

【J-GP3 チャレンジクラス】
51 知識隼和:怪我のため欠場
52 国立和玖:予選14番手/決勝12位

 最終戦・鈴鹿は事前テストがなかったため、木曜日から走行が開始された。木曜日、金曜日にスポーツ走行が午前・午後の2回(各30分)行われたが、雨の影響で路面コンディションはハーフウェットからドライへと安定せず、転倒車が相次いだ。#11中谷健心、、#51知識隼和、#52国立和玖の3名もそれぞれ転倒。#51知識は足を負傷し、予選・決勝をキャンセルすることになった。


 予選はウェットからドライへと路面が変化。#11中谷はレインタイヤでコースインするも、路面状況を確認してピットに戻り、スリックタイヤに交換して再びコースイン。すぐにトップタイムを記録した。


 その後、#50富樫虎太郎が中谷のタイムを更新し一時トップに立ったが、最終アタックで#11中谷がさらにタイムを上回り、唯一の2分22秒658を記録。#50富樫は2分23秒218で2番手となった。#11中谷は前戦に続き、連続でポールポジションを獲得。#52国立は2分27秒664で14番手となった。


 前戦でチャンピオンを決めた#1尾野弘樹は予選中に転倒しマシンを修復。ラスト1周のアタックで4番手タイムを記録したが、競技役員の指示無視のペナルティが科せられ、タイム抹消。最後尾からのスタートとなった。

決 勝

 決勝当日は朝から雨。路面は完全なウェットコンディションとなり、ウェット宣言がだされ、周回数は当初より2周減算され、11周でのレースとなった。


 #11中谷は朝のウォームアップ走行でも、2番手を約2.9秒引き離す圧倒的な速さを見せ初優勝が期待された。


 その予想通り、ポールポジションからスタートした中谷はオープニングラップから圧巻の走りでライバルたちを引き離す。ホールショットを奪うと1周目終了時点で約6.4秒のリードを築く。


 2周目には約11秒、3周目には約16秒、4周目には約21秒と差を広げ、レース中盤以降も快走。8周目以降、最終ラップの11周目まで4周連続でファステストラップを更新し、追い上げた#1尾野に約46秒差をつけて全日本初優勝を飾った。#52国立は#50富樫との接戦を制し12位でチェッカー。富樫は13位となった。


 この結果により、中谷はランキング2位を獲得。昨年の11位から大きく躍進した。


 #51知識は推薦枠で来季のアジアタレントカップ出場が決定。#52国立と#50富樫もセレクションに参加し合格。MiniGP出身の3人が、来季はアジアタレントカップでしのぎを削る。

ライダーコメント

#11 中谷健心

「優勝できて本当にうれしいです。雨の中、現地まで観戦に来てくださった皆さん、本当にありがとうございます。大好きです。 朝のウォームアップ走行で他のライダーとの差がかなりあることが分かっていたので、決勝ではいつも通り自分の走りに集中しようと思いました。転ばないことだけを意識して走りましたが、まだ余力がありました。レース終盤は会場を盛り上げたい気持ちでペースを上げたら、盛り上がってくれたようでうれしかったです。 チェッカーを受けたとき、初めて前に誰もいない全日本のコースを見ることができて、本当にうれしかった。会見で3位に入った岡崎静夏選手が“早く世界に行って”と声をかけてくれましたが、来季のことはまだ決まっていません。与えられた環境で頑張ります。もっと速いライダーになれるよう努力します。優勝もランキング2位も、支えてくれたスタッフのおかげです。 ありがとうございました」

#51 知識隼和

「骨折はありませんでしたが、骨が少し欠けている部分があり、大事を取って欠場の判断になりました。最終戦を走れなかったのは残念ですが、来季は海外挑戦になるので、気持ちを切り替えて来年に備えたいと思います」

#52 国立和玖

「スタートは良かったんですが、1~2周目はペースがつかめず15番手あたりを走行していました。そこから追い上げて12位でチェッカーを受けました。難しいレースでしたが、次につながる経験になったと思います。アジアタレントカップのセレクションも難しかったですが、合格できたので、今年の経験を生かして頑張ります」

チームマネージャー
高倉 純一

「中谷については、もう何も言うことはないですね。独走状態なのにベストタイムを出し続けていて、ピットではみんなヒヤヒヤしていました。ただ、気持ちの強いライダーなので彼に任せて見守りました。勝ってくれて本当にうれしいです。今シーズンの集大成を見せてくれました。 知識は金曜日のスポーツ走行で転倒し、骨折はなかったものの足が腫れてしまい予選・決勝をキャンセル。良いペースで走っていたので残念ですが、大事を取りました。 国立は走行を重ねるごとに雨の中での走りをつかんでいました。決勝で見せた走りがもう少し早く出せていれば、もっと上位を狙えたと思います。 来年は知識と国立がアジアタレントカップに参戦します。巣立っていくのはうれしいことですし、思いきり暴れてくれることを願っています。 中谷については今後の話し合いになりますが、まだまだ活躍してくれると思います」

チーム代表
中込 正典

「皆様、今シーズンも大変お疲れ様でした。シーズンを通して皆、結果を残せたと思います。ライダーのために今シーズン発足した、MotoUPジュニアチームですが、来シーズンの全日本は未定です。我々はライダーに必要な時に総力を上げて一緒に戦います。MotoUPはライダーが居るからレースを挑みます。その為にも未来に繋がるMiniGPを運営しています。今シーズンはありがとうございました。楽しく、学べる1年でした。」

2025年シーズン MotoUP Jr. Teamをご声援いただき、誠にありがとうございました。