秋吉と龍之介が負傷、修ー郎が孤軍奮闘

栃木県・ツインリンクもてぎで全日本ロードレース選手権第4戦が開催された。
6月には、今回の第4戦と2週間後に大分県・オートポリスで第5戦と2戦が予定されており、au & テルル・Kohara RTにとって、いい流れを作ってシリーズ前半戦を締めくくり、鈴鹿8耐に向かいたいところだった。

JSB1000クラスの秋吉耕佑は、鈴鹿、SUGOと2戦を終え、ニューCBR1000RR SP2の課題となっている部分を洗い出し、事前テストで改善。レースウイークもドライコンディションとなり、マシンセットが進み、いいフィーリングで走れるようになってきていた。金曜日のセッションでは、タイヤ、サスペンション、ブレーキなどの状態を確認し、土曜日の公式予選に挑んでいった。

朝から晴天に恵まれていたが、JSB1000クラスの公式予選が始まるころには、東側からあやしい雲が現れてきていた。それでも何とか JSB1000クラスのセッションは、ドライコンディションで行われた。
ノックアウト方式で行われた公式予選は、まずQ1で全車が出走。Q1のトップ3が、Q3に進出。Q1の4番手から10番手によってQ2が行われ、Q2のトップ3とQ1のトップ3の計6台によってQ3が行われ最後まで残ったライダーがポールポジションというシステムだった。

シグナルがレッドからグリーンに変わると、秋吉は真っ先にコースインし、ペースを上げて行く。計測2周目で早くも1分50秒956をマーク。3周目には他車をかわしながらも1分50秒914とタイムを縮め、調子のよさを感じさせる。さらにタイムを削って行くのだが…。
V字コーナーでハイサイドに遭い、立て直そうとしたが転倒。マシンと路面に左手がはさまれてしまい人差し指を骨折してしまう。すぐにへリコプターで病院に運ばれ手術を受けることになった秋吉は、全治3週間という診断がくだされ、今回はもちろん、次回のオートポリスラウンドも欠場を余儀なくされてしまう。

さらにJSB1000クラスの予選後に雷雨があり、路面はそれほど濡れていない難しいコンディションのもとで、ST600クラスの予選が行われた。中村龍之介は、慎重にコースインして行くが直後の3コーナーで他車の転倒に巻き込まれてしまう。このアクシデントで龍之介は、左手首を骨折してしまい、こちらも欠場となってしまう。
唯一残ったのは、J-GP2クラスを戦う兄・中村修一郎。修一郎は、事前テスト、そしてレースウイークとマシンセットに悩みながらもタイムを縮め、予選は1分55秒673をマークし12番手。
22周で争われた決勝レースでは、スタートで出遅れてしまいオープニングラップは、16番手。そこから、うまくペースを上げられず単独走行となる。マシンに問題も発生し、レース終盤はペースを上げられなかったが何とか走り切り8ポイントを獲得した。

以下秋吉耕佑コメント

いつも応援してくださっている皆さん、ご心配をおかけいたしました。左手人差し指を骨折してしまい、すぐに手術が必要だったため欠場となりました。マシンは、タイヤ、サスペンション、ブレーキ、エンジン、制御系も、全て手の内に入り、ようやくいいフイーリングで走れるようなった矢先のアクシデントとなってしまいました。全治3週間という診断なので、次戦のオートポリスは出ることができませんが、鈴鹿8耐テストから復帰し、いいマシンに仕上げて行こうと思っています。

以下中村修一郎コメント

土曜の予選ではセクター1、2とベストで来ていた周にS字コーナーで転倒してしまいチームの皆さんにご負担をかけてしまいました。レースでも途中からトラブルが出てしまい、走り慣れているツインリンクもてぎで力を出せなかったのは悔しいです。次戦は、初めて走るオートポリスなので、事前テストからしつかり仕上げて行きたいです。

以下中村龍之介コメント

予選は、不安定なコンディションとなってしまったので、だからこそ気をつけてコースインしたのですが、その直後に他車に接触され転倒。左手首を骨折してしまったため、今回は悔しいですがレースをキャンセルせざるを得ませんでした。なるべく早くケガを治し、復帰したいと思っています。

以下小原斉監督コメント

非常に残念なもてぎラウンドになってしまいました。秋吉は、ようやく、いいフィーリングで走れるようになってきていた矢先のアクシデントだっただけに残念でしたし、まだまだニューマシンを仕上げていかなかくてはいけない時期なので、負傷欠場は大きな痛手です。中村龍之介も、少しでも多く走って経験値を上げてもらいたいときに不運が重なってしまいました。修一郎は、経験がない中、頑張っていると思いますが、背伸びしすぎないように、うまく導いて行きたいところです。

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この記事を書いた人

横尾郁弥
横尾郁弥

美大を卒業後、株式会社ピーアップのデザイナーとして新卒入社。 動画などのコンテンツづくりを普段から行っており、この秋よりバイクメディアのライターに。 お酒を飲むと80歳くらいのおじいさんになるともっぱらの噂。