大久保光、WSS6戦はトラブルに見舞われ9位でフィニッシュ

ワールドスーパースポーツ第6戦がイギリス、ド二ントンパークで開催されました。
ロンドンから北へ車で2時間半ほどにあるサーキットは、緑が広がる丘陵地にあり、牧歌的な雰囲気とは裏腹な難コースとして知られています。
それだけに、パッシングポイントも多く、毎年激しいバトルが繰り広げられています。

大久保選手はフリー走行で6番手と走り出しから好感触、上位進出への期待が膨らみます。
予選ではクラッチトラブルでタイムアタックのタイミングを逃してしまいますが、それでもスーパーポールへの進出を乗たし、予選12番手に。
しかし、決勝に向けてマシン状況を確認するためのウォームアップランで突然マシンが止まってしまいます。
ECUのヒューズが飛んでしまうという珍しいトラブルが原因でしたが、後続マシンはなく単独走行時だったことで、追突などのアクシデントにはつながりませんでした。
大久保本人にケガはありませんでしたが、1ラップもできずに走行時間が終わってしまいます。

ぶっつけ本番のような状況で迎えた決勝予選では、一時は雨が落ちるほどの悪天候でしたがすぐに晴天に移り変わり、路面温度が上昇。
大久保は絶妙なスタートで前に出ますが、フロントに選んだ柔らかめのタイヤが路面に合わずに苦戦します。

3ラップ目にエンジントラブルからオイルを撒いたマシンがあり赤旗中断、20ラップのレースが13ラップに短縮され再スタートが切られました。
この間、大久保はタイヤを選び直してグリッドに付きます。スタート直後から激しいバトルが展開され、大久保は4コーナーで他車と接触し、オーバーランしてしまいます。
なんとか体勢を立て直してコースに復帰し、そこから予選タイムよりも速いタイムでぐんぐん追い上げ6番手争いを展開しますが、後続マシンとのバトルが激しくなり、集団から離れてしまいます。

ラスト5ラップに差し掛かったところで大久保は初めて腕上がりを経験します。
アクシデントに見舞われ、思うように動かない腕を酷使しながらチェッカーを目指し、なんとか9位でフィニッシュ。

レース中盤では6番手争いを繰り広げていただけに悔しい結果ではありますが、昨年のアベレージタイムより1.5秒もタイムアップし、腕上がりというハンデがありながらも最後まで走り切って手にした9位は、今後の大きな可能性と課題を大久保に残しました。

以下大久保光選手インタビュー

金曜日のフリー走行で6番手に付けることができて調子は悪くなかったのですが、トラブルもあり、その好調を予選につなげることができませんでした。
それでも、その状況ながらスーパーポールに残ることができたことは、少しは成長出来ているということのように思います。
ですが、決勝は赤旗に助けられる形になりました。タイヤ選択を誤ったことは課題として残りました。そして、初めての腕上がり、こんなにきついものだとは思いませんでした。
クラッチもブレーキも思うよう握れず、アクセルを開けるのにも苦労しましたが、走り切ることに集中して、なんとか10番手から挽回して3位でチェッカーを受けました。
ドニントンは腕に負担がかかるサーキットのようで、チームメイトも同じような症状が出ていましたが、僕ほどではないようなので、腕に頼るライディングをしているということ。もっと下半身を使った乗り方をしなければならないのだと思います。
次戦までしっかりトレーニングをして筋力をアップして腕上がりなどない身体作りに励みます。6番手争いに加わり、その前が見えていただけに悔しさもこれまで以上に大きいです。もっと前に行きたいですし、行けると思うので、しっかりと結果を残す戦いをしたいと思っています

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この記事を書いた人

横尾郁弥
横尾郁弥

美大を卒業後、株式会社ピーアップのデザイナーとして新卒入社。 動画などのコンテンツづくりを普段から行っており、この秋よりバイクメディアのライターに。 お酒を飲むと80歳くらいのおじいさんになるともっぱらの噂。