トラブルを抱えながら長丁場を走り切った秋吉

全日本ロードレース選手権は、シリーズ第3戦を宮城県・スポーツランドSUGOで迎え、今シーズン初めて全クラス開催となった。 JSB1000クラスの秋吉耕佑を筆頭に、J-GP2クラスの中村修一郎、ST600クラスの中村龍之介の3名がau & テルル・Kohara RTからエントリー。JSB1000クラスは、前戦の鈴鹿2&4レースに続き、120マイルというSUGOを52周するセミ耐久で争われた。

レースウイークは、木曜日の特別スポーツ走行から始まった、雨が降ったり止んだりする不安定な天候だったが、ここで秋吉がトップタイムをマーク。金曜日は快晴となりライバルもタイムを縮めてきたが、秋吉も1分28秒424の好タイムを記録し6番手と、まずまずのポジションにつけた。修一郎、龍之介の2人はSUGOを走った経験が少なく、それぞれ15番手、24番手と、なかなかタイムアップできずにいた。
公式予選が行われる予定だった土曜日は、朝から雨模様となった。MFJ CUP JP250、J-GP3クラスと予選が行われ、J-GP2クラスのセッションが始まったところで、霧がサーキットを覆い視界不良となったため予選はキャンセル。決勝日朝に予選を行うタイムスケジュールとなった。

決勝日も朝から雨となり、午後から止む予報もあったが、結局1日中、雨は降り続くことになってしまう。SUGOの雨は、これが初めてとなる中村兄弟。20分間という短い間にマシンセットの確認とタイムアタックを行わなければならなかった。修一郎は、前回の筑波での経験を生かし、着実にマシンセットを進め、セッション終了間際のラストアタックで自己ベストをマークし、9番手と並み居るベテランライダーに食い込む結果を残した。一方、30分間で行われたJSB1000クラスの予選では、秋吉がウエットのフィーリングを確かめ10番手グリッドを確保した。

気温は朝から上がらず5月半ばとは思えない肌寒さの中、JSB1000クラスのスタートが切られた。秋吉はやや出遅れ14番手で1コーナーに入って行くが、すぐにマシンの異変に気付いていた。状況を把握し、ピットに戻って修復すべきかを考えながらも、周りを見ながら周回を重ねる。序盤にして上位陣でも転倒が多く、秋吉はポジションを8番手まで上げていた。そしてレースも折り返しとなる26周目にピットインし、ガスチャージとタイヤ交換を行う。チームも素早い作業で秋吉をコースに戻すが、マイナートラブルを抱えたままの走行となっていた。何とかだましだまし走らせ8位のままゴール。長丁場のレースを戦い抜いた。

以下秋吉耕佑コメント

決勝でいきなりマイナートラブルを抱えることになってしまい、コースに留まるのが精一杯の状況でした。後ろから追い上げて来たマシンがありましたが、自分自身が走ることだけで精一杯の状況でしたので、無用なバトルは避けました。ピットインしリタイアすることも考えましたが、今はしっかりレースを完走して新型マシンのデータを残すのが先決だと思い何とかゴールしました。今回は、ドライで、まずまずの感触を得ているので次戦は、もっと前で走れるようにします。

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この記事を書いた人

横尾郁弥
横尾郁弥

美大を卒業後、株式会社ピーアップのデザイナーとして新卒入社。 動画などのコンテンツづくりを普段から行っており、この秋よりバイクメディアのライターに。 お酒を飲むと80歳くらいのおじいさんになるともっぱらの噂。