渥美選手、JSB1000ライダーとして一歩を踏み出す

 不安定な天候に悩まされた開幕戦筑波から2週間後に行われた第2戦鈴鹿2&4レースは、雲一つない快晴の下で決勝レースが行われた。
全日本ロードレース選手権は、最高峰のJSB1000クラスの初戦となり、UQ & テルル・Kohara RTからは、渥美心がエントリーした。渥美は、昨年までJ-GP2クラスを戦い、JSB1000クラスにフル参戦するのは、今シーズンが初めて。鈴鹿8耐に参戦したことはあるが、1000ccのレースに単独で出場することは、もちろん初めてとなる。
マシンは、ニューモデルのHonda CBR1000RR SP2ではなく、実績のある昨年モデルのCBR1000RRを使用し、JSB1000ライダーとして経験を積むことを第一に渥美は、シーズン開幕前から走り込んで来た。実際、チームメイトであり、大先輩でもある秋吉耕佑は、ニューモデルの初期セットアップに苦戦。ベテランでも苦労する状態だっただけに、チームの判断は、いい方向に行ったと言えるだろう。

 レースウイークは、木曜日の特別スポーツ走行からスタート。今回の鈴鹿2&4レースは、レース距離が200kmと1周約5.8kmの鈴鹿サーキットを35周する長丁場。鈴鹿8耐の1スティントは、約20周というところ。
当然、ガスチャージのためのピットインが必要になり、チームにとってもピット作業を素早くこなしてライダーをコースに戻さなければならない。

 渥美は、セッション毎に着実にタイムを縮めながら、マシンセットを詰めて行き、公式予選では2分08秒667の自己ベストをマーク。何とダンロップ勢ではトップグリッドを獲得する。
レースはセミ耐久らしくライダーがマシンに駆け寄るル・マン式でスタート。好スタートを決めた渥美だったがオープニングラップのスプーンカーブ立ち上がりでアクシデントが発生。転倒車両がコース上に残ったためにセーフティーカーが導入される。この間、チャンピオンの中須賀選手が転倒するなど、レース序盤にアクシデントが発生する。

リスタートした後は、10番手辺りをコンスタントに走行。1スティント目の終盤にシケインで転倒するが、素早くマシンを起こし再スタート。幸いマシンにダメージもなく、そのまま走行を続けピットイン。レース終盤は、生形選手とのバトルとなり、最後までチャンスを伺ったが惜しくもかわせず11位でチェッカーフラッグを受けた。

渥美選手コメント

まずはJSB1000クラスに参戦できる ことを応援していただいている、すべて の皆さんに感謝したいです。スタートは、 うまく決まりましたが、なかなか思う ようにペースアップできなかったので、その辺は今後の課題です。途中転倒がありましたが、すぐに復帰できたのでロスは最低限に抑えたのですが、最後 のバトルに敗れてしまいトップ10フィニッシュできず悔しいです。 ただ、自分のライディングがJSB1000クラスでも通用することが 分かったので、自信になった部分もありました。次戦のSUGOも セミ耐久となりますが、今回学んだことを生かして頑張ります

小原斉監督コメント

JSB1000クラス初戦で、よくやったと思います。決勝の転倒がなけ れば100点に近かったのではないでしょうか。それでも、しつかり リザルトを残しましたし、デビュー戦にしては合格点です。この調子 で経験を積んで行き、JSB1000ライダーのレベルに達してくれて から、新型を乗るのか考えて行こうと思っています。今シーズンも 」SB1000クラスの戦いが始まりました。次戦SUGOは、4クラス開催と なるので、しっかり準備して各クラス、各ライダーが力を出し切れる ように全力を尽くします

■レース情報
2017 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第2戦
2017 NGKスパークプラグ 鈴鹿2&4レース
開催地
三重県・鈴鹿サーキット(1周=5.821km)
レース結果
渥美 心 JSB1000 予選:10番手(タイム:2分08秒667) 決勝:11位
天候
2017年4月22日(土) 天候:晴れ コース:ドライ
2017年4月23日(日) 天候:晴れ コース:ドライ
観客動員数
56,000人(2日間合計)

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この記事を書いた人

横尾郁弥
横尾郁弥

美大を卒業後、株式会社ピーアップのデザイナーとして新卒入社。 動画などのコンテンツづくりを普段から行っており、この秋よりバイクメディアのライターに。 お酒を飲むと80歳くらいのおじいさんになるともっぱらの噂。